訪日外国人旅行者向けメディアのMATCHAは熱量を大事にする

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前ページ << 【MATCHA誕生の背景】

大事にしていることと、今後

—— MATCHAではどういうことを大事に運営しているのでしょうか。

青木:MATCHAでは記事を作る際の”熱量”を大事にしています。一人一人が「ここはいい!人に伝えたい!」と心底思うものを記事にします。そして実際にその場に行き、熱量を持って取り上げることで、日本の価値のあるものを、その良さを世界中の人に伝えていきます。そのスタンスは変わりません。

—— 確かにそれは一番大事な点ですね。想いがこもったコンテンツとこもっていないコンテンツでは読み手にも伝わる熱量に差が出そうです。今後についてはいかがでしょうか。そのスタンスは維持しつつ、運営面、もしくは会社としての今後の目標などはありますか。

青木:運営においては、各言語毎に編集部をつくりたいと考えています。今まで日本語から記事を制作していたのですが、よりその国に特化したオリジナル記事を作っていきたいです。例えば、伝えたい対象がタイの方たちならばタイ語でのオリジナルの記事をつくりたいです。

—— なるほど。その為には海外の方の採用を増やしていくのでしょうか。

青木:はい、できれば日本人、外国の方、半々ぐらいの会社にしていきたいです。これは2016年の会社としての分かりやすい目標の一つです。やはり、その国のことは、その国の人が一番知っているので。

—— 素晴らしいですね。

青木:あとは、MATCHAも運営を開始して2年。たくさんのお客様の海外向けPR媒体としてもご一緒させてもらっていますが、MATCHAで掲載することによる成果などをしっかり伝えていきたいと思っています。先日、とあるお客様の店舗への外国人の来店者数と、MATCHAでの広告のPV(ページビュー)がかなり一致していることが確認できました。こういった事例をしっかりお伝えし、日本の地方や施設が海外の方にその魅力を伝える際の一つの選択肢になっていければと考えています。

—— 一定の期間に渡って効果を検証していけるのは素晴らしいですね。最後にMATCHAの目指しているところを教えてください。

青木:どんなに良い場所や良い物であってもそれを伝えない限り、人に知られることはありません。誰にも知られなければ、どれだけいいものであっても残っていくことはできません。MATCHAを通じて日本の各地域の良さを日本中、世界中の人に伝えることができると考えています。伝えることで人を動かすこともできます。人に届けることで、価値のあるものを時代と共に残すことができると思います。日本全国を取り上げていき、世界で1億人が見るWebマガジンを作っていきたいと思います。

—— 今後も注目していきたいと思います。本日はありがとうございました!

MATCHAの1ページ

取材後記

今回青木氏の話を聞いていて感じたのは、何よりも青木氏から伝わる熱量でした。口調は穏やかですが、日本の地方について話す時、MATCHAについて話す時、自分の会社について話す時、その話す内容に彼の熱量を感じました。MATCHAの強さは、この熱量を青木氏自身がしっかりと持っており、それを会社全体、そして全てのライターに求めていることなのかもしれません。そして、その熱量があるからこそ立ち上げからの2年間、スタンスをブラさずに運営してこられているのかな、と思いました。諦めずに続けることはどのようなことでも重要ですが、その原動力になるのはやはり熱量なのでしょう。

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