2016年外国人観光客旅行予算ランキングTOP10!過去支出額と共にチェック。

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外国人観光客誘致にあたり、ターゲットとする国をきめるプロセスは非常に重要です。各市場の成長率や外国人観光客の国民性などは重要な点ですよね。そしてそれらと並んで重要なのが「外国人観光客の出費実績・予算」ではないでしょうか。この記事では外国人観光客の出費実績や予算をグラフ化し、ランキング形式でみていきます。

2つの統計データと考え方

外国人観光客の旅行予算ランキングをチェックするにあたり、以下2つの統計データを参照します。

・観光庁統計データ ※訪日外国人観光客のデータ
・トリップアドバイザーアンケートデータ ※世界中の観光客のデータ (旅先は限定せず)

観光庁データは「日本に来ている外国人観光客」の2014年の統計データで、トリップアドバイザーのデータは「2016年にはトータルでこれぐらいの旅行出費をしようと思っている」というデータです。勿論日本の観光関連事業者様にとっては日本への外国人観光客予算が重要ですので、本質的には観光庁のデータだけで事足りる、という考え方もできます。ですが、今後のインバウンド市場で戦っていくためには、「いかに海外の観光地に勝つか」という視点が重要になります。その際には、海外の観光地も旅先に含めた、海外の旅行者の動向も把握していく必要があります。そういった視点から、トリップアドバイザーさんのデータもご紹介しようと思います。それではまず、観光庁による統計データを元にした外国人観光客の消費額実績をみてみましょう!

観光庁統計:旅行消費額1位はベトナム!

以下は日本に来ている外国人観光客の一人当たり旅行支出のグラフです。尚、海外現地から日本までの航空運賃は含まれておりません。

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、外国人観光客による旅行支出の第1位はベトナムです。マスコミによる「爆買い」報道の象徴である中国が1位というイメージがある方も多いと思いますが、中国は僅差の2位となっております。これらの国々からの外国人観光客が何にお金を使っているか、については当記事の趣旨からずれてしまいますので、また別の記事にて取り扱いたいと思います。

それでは、これら一人あたり消費額に訪日客数をかけあわせ、各国の市場規模を見てみましょう。

観光庁統計:市場規模ではやはり中国が1位

訪日外国人消費額市場規模

これら上位国以外も含め、インバウンド市場全体での各国が占める消費額割合をイメージとして確認していただくため、パイチャートも出しておきます。数字を盛り込むと煩雑なので、大まかな数字は上記グラフにてご確認ください。

訪日外国人消費額市場規模(パイチャート)

訪日外国人による消費額市場規模においてはやはり圧倒的に中国が1位となっています。一人当たり消費額では1位であったベトナムは市場規模では13位にまで落ちてしまいます。6位のタイや9位のマレーシアを含め、経済成長著しい東南アジア諸国の今後は注視していきたいと思います。

次はトリップアドバイザーのデータをもとに、世界の旅行客の2016年旅行予算を見てみましょう。

トリップアドバイザー統計:2016年の旅行予算1位はオーストラリア!

以下グラフのデータはTripAdvisorが世界44,000名以上の旅行者と宿泊施設を対象として実施した調査結果「トリップバロメーター 旅のトレンド2016」のデータを引用させていただいております。

旅行予算が大きい国トップ10

オーストラリアが1位で、スイス、アメリカと続きます。アジアの国々がトップ10に入っていないのは意外と思われる方もいらっしゃるかもしれません。「爆買い」の象徴である中国は16位で、アジア圏では2位。アジアのトップは日本で12位という結果でした。

今回のTripAdvisorの調べにおいては、旅行全体の予算ということなので、爆買いに該当する旅行中の買い物代金も含まれます(TripAdvisorに確認済み)。そういった前提においても、中国やベトナムはTOP10に入ってきません。

この点についてはやはり、西洋諸国における「余暇」の価値観の重要さが根底にあるのかもしれません。我々日本人を含めたアジア圏の人々よりも、旅を含めたレジャーへの投資が大きい印象があります。この点については民族的な価値観、歴史の話になりますが、淑徳大学の廻教授は「バカンスと旅」の中でこのように述べられています。

西洋人はレジャー重視で、人生の目的は余暇であると考えます。余暇はLeisure であり、Leisure は善である。労働(Work)は生きるための手段であるから悪だ、という価値観が根底にあります。

※廻 洋子 淑徳大学教授 「バカンスと旅」

この記事の趣旨からずれるのでこれ以上は深堀りしませんが、TripAdvisorのランキングは民族による価値観の違いを象徴しているのかもしれません。

まとめ

インバウンド、外国人観光客誘致に取り組むにあたり、ターゲットを決めることはきわめて重要であり、マーケティングのファーストステップの1つです。その際に「消費額実績」や「予算」はきわめて重要な判断基準となります。過去の統計データを見つつ、今後の市場拡大を見込んで、上位国意外の国の数字を確認することも大事なステップです。

そして忘れてはならないのは、各民族、各国民性は千差万別であり、それらに対する理解が長期的なマーケティングの成否を決するということです。お客様に喜んでもらうには、お客様自身のことをしっかりと理解する必要があるからです。各統計データやランキングの裏側にある「異文化」の理解を積極的に進め、インバウンド・外国人観光客誘致を成功させましょう!

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