2015年第1四半期 (1-3月) の訪日外客数を整理

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日本政府観光局 (JNTO) が22日に発表した2015年3月の訪日外客数をうけ、2015年の第1四半期(1-3月)における訪日外客数に関する数字(推計値)が出そろいました。

 

まずは2013年からの3年間で総数がどのように推移したか見てみましょう。

 

2013-2015Q1inboundstat

 

2013-2015Q1data

 

 

勢いのある伸びとなっており、2015年は2013年対比で実に倍近くの数字となっています。政府、民間が一体となった海外向けプロモーションや各種規制緩和、円安などの経済的環境といった追い風など、要因は過去のコラムでも述べてきた通りですが、着実に数字となって成果があらわれています。

次に各国での内訳を見てみましょう。

 

2015Q1inboundstat

 

総数(1-3月) 伸率(前年同月比)
1 韓国 947,900 39.6%
2 中国 923,500 93.2%
3 台湾 772,500 29.4%
4 香港 314,300 63.0%
5 米国 216,900 12.6%
6 タイ 181,200 36.6%
7 オーストラリア 108,100 26.7%
8 マレーシア 59,800 16.2%
9 英国 58,000 18.8%
10 フィリピン 55,400 887%

上位国の面々に大きな変動はありませんが、前年同月比の数字を見るとやはり中国の躍進が目を惹きます。実に93.2%増、つまりほぼ倍の人数の方が今年は日本を訪問しています。円安などの経済環境や免税制度の拡充が認知度を増してきた事、更にはSNSを通じた桜の開花情報等の情報発信も奏功した、とJNTOは総括しております。クルーズ船も5便寄稿し、合計約9,000人の訪日に繋がりました。

今後もこの勢いで増加していくと、年間での訪日国ランキングでもトップになる日も近いかもしれません。ちなみに2014年年間でのランキングは以下の通りです。

 

1 台湾 283万人
2 韓国 276万人
3 中国 241万人
4 香港 93万人
5 米国 89万人
6 タイ 66万人
7 オーストラリア 30万人
8 マレーシア 25万人
9 シンガポール 23万人
10 英国  22万人

2014年年間では中国は3位でした。2015年はどうなるでしょうか?2014年年間の統計値詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

上位国では、香港の63.0%という数字の伸びも注目です。単月では2月、3月と過去最高を記録しています。中国と同様に桜シーズンを狙った観光ニーズが強かったようです。 又、チャーター便も例年を上回る11便が運航され、結果として団体ツアーも好調に推移しました。尚、成田便が2月に週10便から25便に増加したことも追い風となっております。

2015年第1四半期も好調なインバウンド市場、今後も官民一体となって質の高いサービスを提供し、たくさんの外国人観光客の方々に日本を訪問して頂きたいですね。

各国ごとの動向についての詳細は以下JNTOさんのリリースをご覧ください。

JNTOプレスリリースはこちら

 

 

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