インバウンド市場統計値 2017年2月訪日外客数

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最後に、主要な国々の個別市場動向について日本政府観光局(JNTO)のレポートを参考に以下の通りまとめさせていただく。 

中国市場は旧正月シフトの影響で2%増にとどまる

中国市場は前年同月比2.0%増の509,100人となり、2月としての過去最高を更新したものの、1桁台の伸びにとどまった。昨年は2月であった旧正月が2017年は1月末だったことなどが影響していると考えられる。1桁台の伸びとなるのは5か月ぶり。

韓国市場20%を超える伸びで最大の市場に

韓国市場は前年同月比22.2%増の600,000人となり、2月としての過去最高を更新した。航空路線の拡大や、韓国からのアウトバウンド市場自体が伸びていることなどが好調の要因としてあげられる。低調であった中国市場を抜き、訪日外国人市場においては最大の市場となった。

台湾市場は他国へのアウトバウンド分散もありマイナス成長に

台湾市場は前年同月比1.7%減の343,000人となり、前年同月比を割り込んだ。旧正月の1月へのシフトが影響している一方、日本以外の国々へのLCC路線拡大などもあり、他国へのアウトバウンド旅行も影響していると考えられている。一時的な動きとなるのか、来月の発表が注目される。

タイ市場は4か月ぶりに2桁成長を見せて75,100人に

タイ市場は前年同月比22.5%増の75,100人となり、2月としての過去最高を更新した。プミポン国王が崩御された後は市場の拡大がゆるやかだったが、2月は2桁を超える伸びとなった。また、LCCの新規就航や航空路線の拡大も後押し要因となっていると考えられる。

米国はアジア旅行の需要拡大もあり2月としての過去最高を更新

米国市場は前年同月比8.8%増の73,600人となり、2月としての過去最高を更新した。アジア旅行に対する需要の盛り上がりや、堅調な米国経済が海外旅行を後押ししていると考えられる。

次回発表分統計値

次回は4月19日(水)の16時に3月分の推計値が発表される予定だ。3月は花見シーズンの開始月ということもあり、再び2桁を超える成長を示していけるか注目される。 

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