中国の大型連休「国慶節」とは!? 連休にまつわる現地事情コラム

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いよいよ目前に控える中国の国慶節。団体客を中心に日本のインバウンド市場も慌ただしくなります。各メディアにおいても「国慶節」という言葉は頻繁に目にするものの、具体的な言葉の意味や時期、中国での事情などはなかなかご存じない方も多いのでは?今回は実際に中国で暮らしていたインナビ編集部ライターによる、国慶節の意味と国慶節を取り巻く事情についてのショートコラムです。

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国慶節とは建国を祝う「ゴールデンウィーク」、2015年の期間は?

国慶節とは中華人民共和国設立記念日のことで1949年10月1日、毛沢東が中華人民共和国成立を宣言し、天安門広場で建国式典が行われたことにちなんでいる。「慶」は「祝う・慶賀」という意味があり、「国慶」とは「建国を祝う」という意味になる。この10月1日を含む約1週間が連休となり、2015年は10月1~7日の7連休。2月の春節(旧正月)と並び中国では国民が待ち焦がれる大型休暇で、いわば中国のゴールデンウィークであり、別名「十一黄金周」と称されている。

北京天安門城楼の東西に広がる緑地では国慶節に向けて花壇を設置し、各スポットでは国旗を掲揚するなど特に大都市では街全体がお祭りムードに包まれ、筆者が初めて中国で国慶節を迎えた際には、日本のお正月やクリスマス前の街の華やかさとはひと味違う、国全体が一丸となって「建国を祝う」雰囲気に圧倒された。また中国には9月に中秋の名月を祝う「中秋節」(旧暦8月15日、2015年は9月27日)があり、28~30日の3日間に有給休暇等をとり11~12日間の超大型連休とする人もいる。その為、この時期に欧米など長距離旅行を計画する人も増加している。特にローマやワシントン、パリ、ニューヨークなどが人気だ。大型連休にする・しないに関わらず、中国国内・国外に向けた旅行市場がお賑わいする時期であることは言うまでもない。その結果、当然ながら各地ですさまじい渋滞・混雑が発生する・・・。

 

旅行ブームに沸く中国、国慶節は入場券を買うために2時間待ちも!

中国は今、まぎれもない旅行ブーム。大型連休ともなれば、団体旅行の大型バスが観光地に押し寄せ、中国人であふれかえる。筆者はこの事実を知っていながら、数年前の国慶節期間に中国国内人気の観光地で映画『アバター』のモデルになったともいわれる湖南省・張家界(ちょうかかい)を訪れたことがある。駐車場にずらりと停められた大型観光バスから、お揃いの帽子をかぶり、胸には旅行会社のバッチをつけた団体ツアー観光客が次々と降り、我先にと小走りでゲートに向かっていた。筆者も急ぎ足で向かったが、入場券を購入しゲートに入るまでだけで2時間もかかった。日本の大型連休時の観光地の混雑とはレベルが違っていた印象だ。

この時期には特に混雑が激しい地域においては入場制限が実施されることも頻繁だ。今年の国慶節においても万里の長城・八達嶺でも入場者制限の措置を講じる予定で、長城特区事務所の担当者は「長城の観光客数が1時間あたり10万8千人に達した場合緊急対応措置を発動し、入場券発売の一時停止などの入場者制限を行う」と説明している(人民網日本語版 9月16日より)。こういった人気箇所での大混雑を避けるため、特に若者を中心に香格里拉(シャングリラ)や西双版納(シーサンパンナ)など、ややアクセスの悪いマイナー観光地を巡る人も増えている。

 

連休前日は「半ドン」?!日本と異なる大型連休前後の勤務扱い

大型連休に合わせて国内・海外へと旅行にでるスタンスは日本と変わらないが、一部日本と異なる習慣やルールもある。中国で筆者が会社員として勤務していたとき、国慶節の大型連休に入る前日は半日で会社が終わる「半ドン」となること、そして連休明けの土曜日、もしくは日曜日は「週末振替出勤」として出勤扱いとなるという「大型連休」前後の勤務扱いに驚いた。

日本のハッピーマンデー制度と同様、大型連休にすることで旅行消費を促すのが目的のひとつなのだろうが、「半ドン」の日は連休を目前に気もそぞろ、どこか職場も浮足立っている雰囲気だ。そして「週末振替出勤」の日は関係先や日本サイドが休みで仕事が進まず・・・、仕事の効率面やモチベーションといった観点からみても、あまりよい策だとは思えなかった。連休明けということで、お休みモードからの切り替えにはちょうど良いのであろうが、同僚の意見も、賛成・反対、賛否両論であったのが思い出される。

 

 

このように国慶節とは中国が国をあげてお祝いする特別な期間だが、日本のインバウンド市場においても中国からの団体客であふれかえる地域が多々あるであろう。中国のみならず、各国の大型連休とその背景について理解をしておくことは、異国からのお客様とのコミュニケーションにおいてもプラスになることが多いと考えられる。今後もインナビでは各国固有の事情などについて情報発信し、インバウンド市場における異文化の理解が進むことに貢献できればと考えている。

 

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