9月24日、損害保険ジャパン日本興亜株式会社は、外国人旅行者が日本入国後に加入できる業界初の『訪日旅行保険』を開発したと発表した。
この保険は、外国人旅行者が日本滞在中に病気やケガをした場合、治療費用等を補償するインターネット加入専用保険で、2016年2月以降の販売を予定している。観光庁の調査によると、旅行保険に加入していない外国人旅行者の割合は全体の約30%にのぼり、病気やケガをした場合「どの医療機関に行くべきかわからない」、「健康保険等の給付がないため、自己負担が高額になりやすい」、「言葉が通じない」など多くの不便さや不安を抱えている。昨今の訪日外国人旅行者数の増加傾向及び2020年東京オリンピック開催をひかえ、保険の重要性についても観光庁と協議を重ねてきたという。
今回発表された『訪日旅行保険』の特徴は、1)日本入国後に加入できる保険であること、2)スマートフォン等を使ったインターネット加入専用保険であることだ。また、英語・中国語・韓国語での365日・24時間対応、専門の医療アシスタント会社との提携、約800の医療機関でキャッシュレス治療の提供など、従来の不安をぬぐう「フルサポート」な保険を目指している。今後、同社は空港、ホテル、交通機関、旅行会社などでも、保険加入を推奨していくという。
尚、日本政府は今年6月に定めた『観光立国実現 に向けたアクション・プログラム 2015』において、外国人旅行者の医療費に対する不安軽減のための旅行保険の普及 についても明記していた。