- Home
- コラム, 統計データ・ランキング
- インバウンド市場統計、11月末外国人観光客データ
インバウンド市場統計、11月末外国人観光客データ
- 2015/12/21
- コラム, 統計データ・ランキング
- データ
2015年11月末時点での訪日外客数統計値が日本政府観光局(JNTO)より発表されました!統計データとグラフで確認していきましょう。
統計データを含めてまずはポイントまとめ
必要最低限抑えておきたい統計データなどをまとめておきます。お時間の無いかたはとりあえずこちらだけでも抑えておいてください。
2015年11月単月の訪日外客数 | 164.8万人 |
2015年1-11月の訪日外客数 | 1,796万人 |
好調な内的要因 | 紅葉など |
好調な外的要因 | 円安、オイルサーチャージ低下、航空路線拡大など |
国別① |
ロシアを除く19市場が11月として過去最高 |
国別② | マレーシアが単月で過去最高 |
前年2014年の統計データとの比較
上の表にある通り、2015年の11月末時点での年間訪日外国人数は1,796万人でした。引き続きすごい伸びです。2015年11月単体では164.8万人増で、昨年の同月を48万人上回りました。
11月単月 | 1月-11月合計 | 年間 | |
2015年 | 164.8万人 (+41%) | 1,796万人 (+47.5%) | 1月に発表 |
2014年 | 116.8万人 | 1,218万人 | 1,341万人 |
今年1年間の月別推移もグラフで確認しておきましょう。
2014年の統計データ(ブルー)と比較して2015年の統計データ(ピンク)はコンスタントに上回っていますね。また、グラフの形状は似たかたちになっています。これらデータの季節要因は今後のプロモーション施策の判断などに使えますね。勿論、国毎のデータ推移を見た上でのターゲティングが必要です!
好調な統計データ値の要因を確認
次に、対前年同月比の統計データ値で41%もの増加となった背景をみてみます。JNTOさんの分析を参考にしております。
要因 | 分類 | 対象となる国 |
紅葉鑑賞 |
日本の季節的要因 | 全て |
円安の継続 | マクロ経済的要因 | 全て |
燃油サーチャージ値下がり | ミクロ経済的要因 | 全て |
航空路線の拡大 | 個別企業的要因 | 韓国、中国、台湾、マレーシア、ベトナムなど |
学校休暇 | 個別国的要因 | マレーシア、フィリピンなど |
引き続き、インバウンド統計データ値にあらゆる追い風がふいていることが分かります。「MERS懸念による韓国から日本への渡航先変更の動き緩和」などの向かい風も勿論ありますが、現時点ではまだ勢いに陰りは見えてきていません。次に、外国人観光客数の年毎の推移をみてみましょう。
年毎の訪日外客数確認
2015年の訪日外客数は11月末時点で1,796万人、と1,800万人をわずかに下回る統計データとなっています。
「お!今年2,000万人いっちゃうんじゃない!?」という声もありそうなので、最後に2012年以降の月毎のデータを抑えておきましょう。12月の統計的なトレンドを確認してみます。
12月統計データはほぼ通年の平均値近辺
グラフでは分かりにくいですが、データを計算してみたところ、12月の統計データは通年のほぼほぼ平均的な数値です。2015年のここまでの月毎平均データは163万人程度ですので、通年のトレンドに沿うのであれば1,960万人程度の着地となります。「祝2,000万人達成!」のイベントは1年後となりそうですね。
以上、直近のインバウンド統計を元にグラフや表でインバウンド市場の現状を確認しました。ご意見やご要望などありましたら是非こちらからご連絡ください!