株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大森京太)は鉄道各社と連携し、関西地域に関する訪日外国人旅行者へのアンケート結果を公表した。
関西インバウンドプラットフォーム調査
同調査は「関西インバウンドプラットフォーム調査」と名づけられ、西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、阪急阪神ホールディングス株式会社、南海電気鉄道株式会社、京阪ホールディングス株式会社および新関西国際空港株式会社の6社の協力を得て2016年2-3月に実施された。アンケートは関西国際空港で実施され、主に関西地域の各観光地の訪問実態、地域間の流動実態(移動経路、利用交通手段)についての調査となった。対象は関西国際空港から出国する主要9カ国(中国・韓国・台湾・香港・欧州・米国・ASEAN(除タイ)・タイ・豪州)の訪日客2,000サンプル。
全体の50%が初来日で、66%が初関西訪問
日本への旅行に関するアンケート結果では、全体の半数である50%がはじめての来日となっており、関西エリアへの訪問については、66%がはじめての関西訪問という結果となった。国毎に見てみると、台湾・香港からの訪日客はリピーターが多く、実に70%もの訪日客が2度目以上の来日となり、約半数が関西訪問も2度目以上という結果となった。
難波は事前認知率も再訪意欲率も極めて高い
今回の調査では関西圏の主要エリア・施設について、「事前認知率」「訪問率」「再訪意向率」の結果も公表している。これらにつき、事前認知率が最も高かったのは「難波」の56%、次いで「大阪城」の50%、「清水寺」の45%と続いている。実際に訪問したエリア・施設についても事前認知率と同様に、「難波」75%、「大阪城」49%、「清水寺」38%という上位エリアの結果となった。一方で再訪意欲については、「難波」と「USJ」が54%と高く、次いで「嵐山」が44%という結果となった。大阪城、清水寺、金閣寺は比較的再訪意欲率が低く、「初めて関西を訪れた層にとって入門的な観光地になっている可能性」があると分析されている。
その他、アンケート結果詳細に関するプレスリリースはこちらから。