ラーチーゴーとは?台湾向け訪日紹介メディアの強みと想い

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

拡大するインバウンド市場。日本のファンが世界中に増えていく中で、日本の楽しみ方や文化などを紹介する、いわゆる「訪日紹介メディア」の数も増えてきている。それら訪日紹介メディアの中でも2011年という比較的古くに開設し、2015年の『日経優秀製品・サービス賞』で最優秀賞を受賞して注目されているメディアが「ラーチーゴー」だ。ラーチーゴーの強みや運営企業の想いを探った。

[制作] インバウンドナビ企画広告制作部

ラーチーゴー概要

メディア名 樂吃購 (ラーチーゴー)
運営企業 株式会社ジーリーメディアグループ
運営企業代表者 代表取締役 吉田皓一
公開日 2011年10月
URL http://letsgojp.com/
対象地域 北海道、東北、北陸、東京、大阪、奈良、和歌山、京都、神戸、九州、沖縄の11都道府県地域 ※2016年8月現在
PV/UU 420万PV/70万UU

ラーチーゴーとは?

ラーチーゴーとはターゲット市場を台湾と香港に限定している訪日紹介メディア(トラベルガイド)で、2011年の10月に開設された。日本を各都道府県や地域毎に紹介しており、現在(2016年8月)は北海道から沖縄まで、11の都道府県・地域に分類して潜在的な訪日外国人旅行者に紹介している。そもそも「ラーチーゴー」という言葉は中国語(繁体字)の「樂吃購」(遊ぶ、食べる、買う)をカタカナ表記している。つまり、「日本を遊び、食を楽しみ、ショッピングを楽しむためのトラベルガイド」という想いがメディア名に込められているのだ。尚、ターゲットが台湾と香港ということで、対応言語は中国語繁体字となっている。

インバウンド・ジャパン2016ヘッダー画像

運営者の吉田氏は独学で言語の壁を突破

運営は吉田皓一氏が率いるジーリーメディアグループ。吉田氏は元々テレビ業界の出身だが、大学在学中に独学で中国語を学び、現在は漢語水平考試最高級を所持している。これにより、語学の壁を破ったことで現地に根ざした事業を展開している他、台湾人が多いスタッフとも円滑なコミュニケーションをとることが可能になっているという。実際、日本法人には23名の従業員がいるが、日本人はわずかに3割程度となっている。

インバウンド・ジャパン2016ヘッダー画像

ページビューは420万、ユニークユーザーは70万に到達

2016年の10月に丸5年を迎えるラーチーゴーだが、現在ページビューは420万、ユニークユーザーは70万、そしてフェイスブックページのファン数は50万弱となっている。国毎にアクセスを分類すると、台湾からのアクセスが約80%で香港からのアクセスが約20%となっており、まさに台湾に最もリーチできる訪日メディアの一角となっている。尚、男女比では女性が約70%、男性が約30%なっている。

ページビュー

ユニークユーザー

Facebookファン

%

台湾からのアクセス

%

女性からのアクセス

ラーチーゴーの強み=徹底したローカライズ+WEB故の速報性

これだけのファンを持つラーチーゴーだが、そのメディアとしての強さはどこにあるのか。まず1つあげられるのが、ターゲット市場を台湾と香港に絞っている点だ。これにより、より明確な読者像を想定することができ、書くべきコンテンツが絞り込みやすくなることがある。そして2つ目の強みが、書くべきコンテンツをすべて台湾人・香港人自身がオリジナルで書いていることが上げられる。日本語で書いたコンテンツを各言語に訳すというスタイルをとる訪日メディアも多いが、ラーチーゴーでは海外現地の潜在的インバウンド顧客に刺さるコンテンツを作るため、現地人による現地の視点を重視している。その姿勢をすべての記事に徹底している点は、簡単には真似ができない点であろう。そして3つ目の強みとしてあげられるのが、WEBメディアとしての強みである「速報性」である。観光情報の収集においては、手軽に手に取ることができる紙面の観光雑誌を好む旅行者も多いだろう。しかしやはり紙面の欠点は情報の伝達の遅さにある。急遽行われるバーゲンセールなどのイベントや、天候などによって前後する桜の開花予想など、タイムリーさが重要になるコンテンツの取り扱いについてはどうしても紙面だと遅れがちになってしまう。しかし、WEBメディアではいち早くこれらを扱うことができる。

ラーチーゴーの3つの強み

台湾と香港に特化

全てネイティブが執筆

WEBの速報性

オンラインとオフラインの連携を加速

2016年2月、ラーチーゴーが新たな取り組みを開始した。台北市に日本PRのためのアンテナショップ「MiCHi cafe」をオープンしたのだ。

これにより、REALな交流を実現することが可能になり、オンラインとオフラインの連携などの施策も展開することが可能になる。これまでの訪日メディアには無い動きで、新たにラーチーゴーに加わった強みと捉えられる。まだオープンして約半年だが毎日1,000人程度の来店があり、日本の自治体との連携も具体的に始まっている。3月上旬には「熊本ウィーク」を、そして4月中旬には「東北week」を開催し、MiCHi caféにはそれぞれの地域の名産品などが並び、台湾現地の方々へのPR、及び物販を実施した。いずれも大盛況におわり、今後もラーチーゴーとの連携を加速させていく、ということだ。

作り手の想いとラーチーゴーの未来

以上のように、ラーチーゴーは日本と台湾を結ぶメディアとして存在感を発揮している。では今後はどのように成長していくのか。代表の吉田氏はこう語る。『当社は日本の文化をアジアへ輸出することを生業とする会社です。さまざまな国のスタッフが集まり、さまざまな国に向けて異なったアプローチをしています。日本とアジアをつなぐメディアプラットフォームを次々に創造し、日本の「伝えたい」を外国の「知りたい」に変換していくことで、日本とアジアを結んでまいります。』

台湾や香港向けのインバウンドプロモーションを考えている方は一度ラーチーゴーの紹介ページやサイトをご覧になってみてはいかがだろうか?

メルマガ登録スマホ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

新着記事

インバウンド動画
メルマガ同六

注目記事

2018年の市場まとめ

  1. 2018-11-27

    訪日外客数から見るインバウンド市場動向 2018年10月

  2. 2018-11-30

    日本百貨店協会が平成30年10月分の売上高概況を発表

ページ上部へ戻る