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2016年4月のインバウンド市場統計値 訪日外客数
- 2016/5/19
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- JNTO, 行政
日本政府観光局(JNTO)は18日、2016年4月分の訪日外客数(推計値)を発表した。2016年4月は熊本地震の影響についても懸念され、注目されていた。
前年同月比18.0%増の208万2千人
今回発表された2016年4月分の訪日外客数(推計値ベース)は前年同月比18.0%増の208万2千人となり、2ヶ月連続で「単月での200万人超え」を達成した。208万2千人は先月の201万人を上回り、過去最高の数字。
尚、2016年1-4月の合計値は783万人となり、昨年の同期間を約33%上回っている。
「2ヶ月連続の単月200万人越え」ということで極めて好調に見受けられるインバウンド市場だが、その伸び率は引き続き落ち着きを見せ始めている。2016年4月の「前年同月比伸び率」は18.0%となり、2015年平均の47.2%を大きく下回っている。2016年はこれで2月・3月・4月の前年同月比伸び率が2015年平均を下回って推移していることになる。短期間で急成長を遂げている市場に落ち着きが見え始めているかたちだ。
国別ランキング
2016年4月の市場別ランキングにおいては、先月に続いて中国が1位となり、2位台湾、3位韓国と続いた。熊本地震の影響が特に韓国市場において大きく出ており、先月からランキングを1つ下げたかたちとなった。
1 | 中国 | 51.5万人 |
2 | 台湾 | 38.4万人 |
3 | 韓国 | 35.4万人 |
4 | タイ | 13.1万人 |
5 | 香港 | 12.7万人 |
6 | 米国 | 11.4万人 |
7 | フィリピン | 4.2万人 |
8 | 豪州 | 4.0万人 |
9 | マレーシア | 3.8万人 |
10 | ベトナム | 3.4万人 |
個別市場と5月の動向
2016年4月における訪日外客数は台湾、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、フランスの合計7市場において単月として過去最高を記録した。桜シーズンにおける訪日外国人観光客の増加もあり、個別市場、さらにインバウンド市場全体としても前年の同月の数値を上回った。しかし4月14日以降に発生した熊本地震の影響、更には昨年の急成長の反動もあり、前年同月比の伸び率は落ち着きを見せている。特に韓国市場では前年同月比16.1%増という、セウォル号事故の影響があった2014年8月以来となる10%台の伸び率に留まった。各旅行商品のキャンセルや九州路線の運休や減便などが影響している。
次回発表分となる5月は例年、桜シーズンと夏休みの合間ということもあって訪日外客数は落ち込む期間であるが、クルーズシーズンの到来が訪日旅行の需要増加に寄与することが期待されている。また、2月・3月・4月と前年同月比の伸び率が低下を続けているが、5月には持ち直す動きが出てくるか注目される。