インバウンド市場統計値 2016年9月訪日外客数

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

前ページ << 【国別市場の動向】

それでは最後に国ごとの主要個別市場動向について、日本政府観光局(JNTO)のレポートを参考にまとめておこう。 

中国市場は一桁台の伸びに留まる

中国市場は前年同月比6.3%増の522,300 人となり、9月としての過去最高を更新した。過去最高ではあるものの、伸び率は一桁台にとどまっている。上述した通り、台風などの影響によるクルーズ船のキャンセルなどが要因と考えられている。

韓国市場は40%を超える伸び

韓国市場は前年同月比42.8%増の430,600人となり、9月としての過去最高を更新した。航空路線の新規就航や訪日プロモーションが訪日需要を押し上げているとみられている。

台湾市場も9月としての過去最高を更新

台湾市場は前年同月比14.7%増の347,500人となり、韓国、中国と同様に9月としての過去最高を更新した。中秋節が4連休だったことなどが影響していると考えられている。

米国は多様なプロモーションの効果もあり9月の過去最高を更新

米国市場は前年同月比18.4%増の96,800人となり、9月としての過去最高を更新した。JNTOがナショナルジオグラフィックトラベル誌と共催したフォトコンテストやニューヨークでの訪日観光セミナーなどといった多様なプロモーションがしっかりと需要に結びついていることが伺える。

タイ市場は30%を超える成長

タイ市場は前年同月比30.0%増の44,700人となり、9月としての過去最高を更新した。9月は海外旅行市場ではオフシーズンとなるのだが、LCCの利用が好調であり、また一部の消費者向け旅行博の影響なども訪日需要の押し上げに結びついていると考えられている。

次回発表分統計値

次回は11月16日(水)の16時に10月分の推計値が発表される予定。紅葉シーズンがスタートするが、アジア市場における各種休暇の日並びの良さなどが訪日需要を押し上げると期待されている。一方、個別市場においては、プミポン国王が死去されたタイ市場での動向などが注目されている。 

固定ページ:
1 2

3

メルマガ登録スマホ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

新着記事

インバウンド動画
メルマガ同六

注目記事

2018年の市場まとめ

  1. 2018-11-27

    訪日外客数から見るインバウンド市場動向 2018年10月

  2. 2018-11-30

    日本百貨店協会が平成30年10月分の売上高概況を発表

ページ上部へ戻る