旅館・ホテルの倒産件数増加 インバウンド需要向け再生型が押し上げか

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帝国データバンクは2015年の旅館・ホテル経営業者の倒産件数を発表した。2015年は86件となり、前年対比で8.9%増加。前年対比で増加するのは東日本大震災が発生した2011年以来4年ぶりとなる。

旅館ホテルの倒産件数推移

帝国データバンクプレスリリースより

倒産態様別に見ると「特別清算」が前年の12件から20件へと大きく伸びた。新会社に事業を譲渡し、特別清算をする事実上の「再生型」が目立った。また、民事再生の構成比も上昇しており、帝国データバンクでは「インバウンド需要の高まりを背景に財務が悪化した業者が再生型の法的整理を選択するケースが増加したことが倒産件数を押し上げた」と分析している。尚、「破産」による倒産は前年の63件から58件へと減少している。

旅館・ホテル倒産態様別

帝国データバンクプレスリリースより

地域別に見ると、北海道、関東、北陸、中部地方において倒産件数が増加している一方、近畿や九州などは倒産件数が減少している。

地域別旅館・ホテル倒産件数

帝国データバンクプレスリリースより

帝国データバンクでは、今後の中国での景気動向などが今後の倒産件数に影響を与える可能性もあるとし、動向を注目していくとしている。

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