インバウンド市場統計値 2016年8月訪日外客数

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それでは最後に主要個別市場の動向について、日本政府観光局(JNTO)のレポートを参考にまとめておこう。 

中国市場は過去2番目の訪日客数

中国市場は前年同月比14.5%増の677,000 人となり、過去 2 番目の訪日客数となった。訪日クルーズ船の増加や新規就航などによる座席供給量の増加が夏季休暇における訪日需要をしっかりと掴めている要因と考えられる。また、一部中国メディアを東北や中部、九州地方に招聘したことも訪日需要喚起につながっていると考えられている。

韓国市場は8月としての過去最高を更新

韓国市場は前年同月比17.4%増の 458,900 人となり、8 月としての過去最高を更新した。中国市場と同様に航空路線の新規就航や一部路線の運航再開などが座席供給量の増加に繋がり、旺盛な訪日需要を迎える動きにつながっている。

台湾市場はストライキの影響があるものの8月の過去最高を更新

台湾市場は前年同月比6.1%増の333,200 人となり、8月としての過去最高を更新。一部航空会社のストライキなどによって日台路線の減便などが影響し、前年同月比の伸び率は2桁台に届かなかった。

香港では訪日プロモーションも奏功して8月の過去最高を更新

香港市場は前年同月比12.6%増の159,300人となり、8 月としての過去最高を更新。夏の旅行シーズンに向けて展開していた、LCCや旅行会社との共同広告、並びに動画広告などがしっかりと結果に結びついていると考えらている。

米国は訪日旅行への関心の高まりなどを受けて8月の過去最高を更新

米国市場は前年同月比15.4%増の88,800人となり、8月としての過去最高を更新。安全な旅先とみられている訪日旅行への関心の高まりを受け、安定した訪日需要が創出されている。また、2,000人規模のMICEが催行されたことも要因の一つとなっている。

タイ市場は祝日の並びもよく8月の過去最高を更新

タイ市場は前年同月比10.9%増の34,700人となり、8月としての過去最高を更新。8月はタイにとって外国旅行のオフシーズンではあるが、一部LCCの好調な動きや祝日の並びの良さから訪日需要の底上げがあったとみられる。

次回発表分統計値

次回は10月19日に9月分の推計値が発表される予定。9月は例年、比較的落ち着いた数値となっているが、中華圏や韓国市場の祝日や連休もあり、安定した需要が見込まれている。また、東アジアにおけるクルーズ船寄稿数増加なども報告されており、前年対比での伸び率には期待したい。 

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