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インバウンド市場統計値 2018年9月訪日外客数
- 2018/10/25
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- JNTO, 統計データ, 訪日外客数
日本政府観光局(以下、JNTO)は16日、2018年9月分の訪日外客数(推計値)を発表した。台風21号や北海道胆振東部地震の影響により、2018年で初めて前年同月比を下回った。
前年同月比は減少するも、年全体の成長率はプラスを維持
2018年9月の訪日外客数は前年同月比5.3%減の215万9,600人で、2018年で初めての減少となった。しがしながら、2018年1月から9月までの合計の訪日外客数で見ると前年同期間比10.7%増の2,346万8,500人となっており2018年全体で比較すると、成長は維持されいる。
2018年初の前年同月比減少、その理由とは
今回、訪日外客数が前年同月比を下回った理由として、台風21号の影響による関西空港の閉鎖と、北海道胆振東部地震による新千歳空港の閉鎖による航空便の欠航や、旅行キャンセルが背景にある。
訪日外客数の約7割を占める東アジア市場は特に、関西地方・北海道地方への訪問者も多く、先の2件の自然災害が両地域への訪日需要の停滞をもたらした。
一方で、東南アジア市場および、英国市場を覗く欧米豪市場では両空港への航空便の欠航などはあったものの、訪日者数は増加を維持した。市場別では、15市場(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で9月として過去最高を記録した。
JNTOはグローバルサイトにて、関西ならびに北海道の観光復興に向けたキャンペーンの情報発信を行なっており、今後も観光復興に向けた支援事業等を通じ、旅行需要の回復に取り組んでいくとしている。
次回の速報発表予定
次回は11月21日(水)頃に10月分の推計値が発表が予想される。今回の自然災害の影響から訪日外客数が持ち直せているのか、各市場の動向にも引き続き注目したい。