新横浜ラーメン博物館(所在地:神奈川県横浜市港北区、代表取締役:岩岡洋志)はグルテンフリーラーメンを2016年6月1日に発売する。
グルテンフリーとは
グルテンフリーとは簡単にいうと麦を含まない食品。厳密に言えば、グルテンとはタンパク質の一種で、パンや麺類の原料である麦やライ麦等の穀物の胚乳から生成される。弾力や粘り気を出し、麺に歯ごたえを出すためには不可欠である。グルテンフリーの食事は、グルテンを消化できないセリアック病の人やグルテンに反応するグルテン過敏症の人のために開発されたが、現在広がっているグルテンフリーは、病気のためグルテンを控えるのではなく、ベジタリアン同様、思想的な考えの下で摂取しないという背景がある。グルテンフリーの食材には、麦類の代用として、米粉・澱粉・コーン類が使用されている。
各店のグルテンフリーラーメン
今回は新横浜ラーメン博物館の「無垢ツヴァイテ」及び「こむらさき」の両店舗にてグルテンフリーラーメンが開発された。無垢ツヴァイテでは新たに小麦粉を含まない味噌ダレを開発し、麺には小麦に換えて米粉のスレート麺を使用した。ドイツの郷土料理ザワークラウトを鶏油で香りをつけ、無垢のスープ、味噌と合わせた点が特徴。価格は税込み950円。ベジタリアン向けに、グルテンフリーのベジタブルラーメンを提供することも可能。
こむらさきでは熊本のご当地グルメ太平燕(たいぴいえん)をこむらさき風にアレンジした。スープにはこむらさきのグルテン不使用の塩ダレを使用し、とんこつスープに合わせている。具材にはエビ、イカ、あさりの魚介に、キクラゲ、キャベツ、もやし、玉子などを用いた。麺には小麦の代わりに「緑豆春雨」を使用した。価格は税込み700円となっている。新横浜ラーメン博物館ではラーメンを世界に広めることを使命としており、これまでに「ベジタブルラーメン」や「ムスリムフレンドリーラーメン」などを開発してきたが、今回は増え続ける訪日外国人旅行者からのリクエストが強い「グルテンフリーラーメン」の提供を決めた。拡大するインバウンド市場において多用なニーズに対応していく。