全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:篠辺 修、以下ANA)およびヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社:長尾 裕、以下ヤマト運輸)は、訪日外国人観光客が東京~大阪/京都間を手ぶらで観光できる為のサービスをテスト運用する。
“Same Day Delivery Service”
このインバウンド市場に向けた新たなサービス「Same Day Delivery Service」(セイムデイデリバリーサービス)は、東京、大阪、京都の所定のホテル宿泊者に向けたサービス。東京のハイアットリージェンシー、ヒルトン東京、大阪のANAクラウンプラザホテル大阪、および京都のANAクラウンププラザホテル京都が対象のホテルとなる。午前中の8時までに発送依頼をすると、当日中に関東および関西の所定の場所(空港を除く)に届けることができる。料金は手荷物1つにつき2,000円(専用カバー代金を含む)。3月23日よりテスト運用として提供する。
背景および今後の展開
今回テスト運用されるサービスにおいては、利用者は訪日外国人の中でも特に人気のゴールデンルートを巡る旅行者が主なターゲットとなる。特に、自ら大型の手荷物を運ぶケースが多いFIT(海外個人旅行者)に快適な旅行を楽しんでもらう、という目的がある。実際、過去に国土交通省が訪日旅行者に行ったアンケート調査では手荷物の当日輸送へのニーズが高いという結果も出ていた。こういったニーズにこたえるため、ANAとヤマト運輸が有する航空ネットワークと宅急便ネットワークを活用することで、訪日旅行者を含む国内旅行者の利便性向上に向けた新たな取り組みが開始された。
今後は対象とするホテル施設の拡大を目指す一方、当テスト運用で得られるフィードバックやデータを元に「手ぶら旅行」の更なる展開を進めていく。