観光庁は2016年2月の延べ宿泊者数第2次速報値、及び2016年3月の延べ宿泊者数第1次速報値を発表した。　※2016年3月分の統計値は第2次速報値で修正される可能性があります

※延べ宿泊者数の定義についてはこちらの記事をご覧ください

2016年2-3月の全体の延べ宿泊者数

日本人・外国人全体での2016年2月の延べ宿泊者数は前年同月比+2.4%の3,680万人泊となり、2月としての過去最高を更新した。2016年3月は第1次速報値ベースで前年同月比－1.2%の4,229万人泊となっている。

(単位：万人泊)

日本人延べ宿泊者数

2016年2月の日本人延べ宿泊者数は前年同月比-1.3%の3,069万人泊となった。1月に続いて暖冬によるスキー・スノーボード客の減少などが影響したと考えられる。2016年３月の日本人延べ宿泊者数は第1次速報値ベースで前年同月比-4.0%の3,632万人泊となった。

3月は春休みシーズンということもあり、日本人延べ宿泊者数が全体の延べ宿泊者数に占める割合はわずかに上昇している。2月は約83%、3月は約86%という結果であった。

外国人延べ宿泊者数

2016年2月の外国人延べ宿泊者数は610万人泊となり、前年同月比+26.6%となった。2016年3月は前年同月比+20.0%の597万人泊となっている。

前年同月比伸び率の数字を見ると、増加を続ける訪日外国人観光客数を反映して2月分が+26.6%、3月分が+20.0%と引き続き安定した伸びとなっているが、2015年の前年同月比伸び率年間平均値の48.2%は下回る数字となっている。2016年は2015年対比では落ち着いたスタートとなっていることが確認できる。

上昇を続ける外国人延べ宿泊者数が全体に占める割合は2月分は16.6%となり、過去最高を記録した2015年7月（17%）に肉薄する数値となった。しかし3月は日本が春休みシーズンだったこともあり、14.1%程度に落ち着いている。インバウンド市場の拡大と共に今後も上昇傾向が見込まれる中、どの程度の割合まで達するのかが注目される。

次ページ >> 【都道府県別外国人延べ宿泊者数】