観光に関する国連専門機関である世界観光機関(UNWTO)は16日(現地時間)、第21回総会をコロンビアにて開催し、日本のUNWTO理事国就任を決定した。任期は2015年から2019年の4年間。
日本の理事国就任は実に25年ぶり。理事国への就任により、観光分野における世界的課題に関与することが可能となり、また、国連を通しての政策提言等も可能となる。国際的なルールの確立や標準化、及び国内・国外の観光産業の活性化に貢献していくことになる。
理事国への就任を踏まえ、2016年2月に文化と観光に関する会議をUNWTOと共催する。また、来春にはUNWTOの地域委員会を日本にて実施する予定。
尚、UNWTOの理事国議席数は世界で33議席があり、日本が所属する東アジアブロックは4議席が割り当てられている。今回の総会の結果、日本、中国、韓国、タイの4か国が東アジアブロックの理事国となった。
【UNWTOについて】
観光に関する唯一の国際観光機関、WTO(世界観光機関)として1975年に設立。2003年12月に国際連合の専門機関となる。世界の観光振興をはかるべく観光政策関する意見交換、観光分野での技術協力、観光統計の整備、各種セミナー等を実施する。加盟国は158か国、準加盟国は6地域となる。本部はスペイン・マドリッド。