コギコギ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島幹彰)は30日、福岡市にてシェアサイクルのサービスを開始することを発表した。
今回サービス開始が発表されたのは、同社の提供するシェアサイクルサービス「COGICOGI SMART!」。シェアサイクルは、複数のサイクルポートの好きな場所で自転車を借り、好きな場所で返すことのできる自転車のレンタルサービス。パリ、ロンドン、ニューヨークといった世界の都市で導入が進んでいる。
同サービスは、同社の開発するスマートロックを活用し、スマートフォンのアプリ上で登録・貸出・返却が簡単にできるIoT型のシェアサイクルサービス。今回の福岡市への進出は、2015年4月より開始された東京エリアに引き続く2番めの展開となる。東京においては代官山T-SITE(代官山)、SHIBUYA CAST.(渋谷)、Nagatacho GRID(平河町)などの施設をつないでおり、2016年に黒字化を実現している。
今回の福岡エリアへの進出では、福岡市内最初のポートとしてキャナルシティ博多前に2016年にオープンしたシェアオフィス「The Company」に1号ポートを設置。同時に「The Company」に同社福岡事務所を設置。同社はインバウンドマーケティングおよびサービスの海外進出を加速させる拠点として福岡事務所を活用するとしている。
日本では、1980年頃より自治体主導で補助金を活用したシェアサイクルの実験が各地で行われてきた。有名なサービスとして、神奈川県横浜市の「ベイバイク」や、東京都港区の「港区自転車シェアリング」、東京都千代田区の「ちよくる」などがある。一方で、ほぼ全ての事業が黒字化を実現できず、補助金の終了とともにサービスを終了してきたという苦い歴史がある。IoTを活用したシェアサイクルサービスで新しい都市内移動を確立できるか。今後の同行に注目が集まる。
福岡市での同サービスの提供は2017年7月1日より開始されている。インバウンド市場が拡大する福岡県において、訪日外国人の利便性向上にも貢献する。