甲賀流忍者の里として知られている滋賀県甲賀市は甲賀流忍者の存在を調査する目的で『甲賀流忍者調査団 ニンジャファインダーズ』を発足した。同市がすすめる観光戦略の一環としての位置づけ。海外でも人気な日本を代表するコンテンツの一つである忍者を市のブランディングに活かしていく。
甲賀市によると、「世間一般的な忍者のイメージは創作によるところが大きい」ので、正しい忍者像を打ち出していく。『甲賀流忍者調査団 ニンジャファインダーズ』は忍者に関する調査を継続して行うと共に、甲賀流忍者の存在を広く世間にアピールする。尚、甲賀市は2015年10月、忍者の知識を集約研究し、発信していく日本忍者協議会(自治体・観光協会等が参加)に参画している。
同調査団の具体的な活動としては、甲賀流忍者ファンに向けた調査やWEBを介した調査などを実施しているが、その中でも「甲賀武士53家と同じ名字の方への調査」は本格的な調査だ。文献に残る甲賀武士53家と同じ名字を持つ甲賀市在住の方に忍者との関連性の調査を行った模様。甲賀市では甲賀武士53家と同じ名字の方が多数存在しており、市内約720世帯へアンケートを送付した。尚、これは地方自治体として初めての試みになる。対象となりうる世帯には更に詳しい調査を実施している。
これら調査の結果発表は、2016年2月21日に「甲賀流忍者復活祭」において実施される。