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- 世界の空港の評価ランキング 日本勢は順位を上げる
イギリスの航空サービスリサーチ会社、SKYTRAXは「World Airport Awards2016」を発表した。総合評価では日本勢は順位をわずかに上げた。
World Airport Awards2016とは?
1999年に創立されたイギリスの航空サービスリサーチ会社SKYTRAXが実施している、世界の約550空港を対象としたアワード。106か国の国や地域の航空旅客から回収した1325万件にも及ぶ満足度アンケート調査を基にランキングをされている。アンケート内容はチェックイン、到着出発、乗り継ぎ、ショッピング、食事、保安検査などの39の項目となっている。
総合評価ランキング
総合評価ランキングでは、TOP3は2015年と変わらず、シンガポール チャンギ、仁川、ミュンヘンの各空港がランクインした。日本勢では全体4位に羽田、6位に中部、9位に関西、そして11位に成田が食い込んだ。日本勢のこれら4空港はTOP3には入れなかったものの、着実に順位を上げている。
2016年 | 2015年 | 空港名 |
1位 | 1位 | シンガポール チャンギ |
2位 | 2位 | 仁川 |
3位 | 3位 | ミュンヘン |
4位 | 5位 | 羽田 |
5位 | 4位 | 香港 |
6位 | 7位 | 中部 |
7位 | 6位 | チューリッヒ |
8位 | 8位 | ロンドン ヒースロー |
9位 | 12位 | 関西 |
10位 | 22位 | ドーハ ハマド |
日本の主要空港の評価
成田、関西、羽田、中部といった日本の主要空港の評価は以下の通り。
成田国際空港
成田国際空港は2部門において第1位を受賞した。1つは「World’s Best Low-Cost Terminal」部門。昨年4月にオープンした第3旅客ターミナルビルの機能性や快適性が評価された。また、陸上競技場を彷彿させる誘導トラックやデザイン性に優れた家具などが評価された、と考えられる。もう1つは「Best Airport Dining Experience」部門。成田国際空港が有する86店舗の和洋中といった幅広いジャンルの飲食店が評価された。ベジタリアンメニューを提供する店舗の案内やハラール認証レストランの導入なども要因の一つと考えられる。
関西国際空港
関西国際空港では「Best Baggage Delivery」部門において2年連続で第1位を受賞した。同空港では1994年の開港以来、バゲッジハンドリングシステムに起因する受託荷物の紛失が1件も発生していない点や、航空機からターンテーブルまでの効率的なオペレーションの工夫などが評価された模様。尚、同空港がTOP10に入ったのは2009年以来7年ぶりとなる。
羽田空港
羽田空港では「World’s Best Domestic Airports」部門で4年連続の第1位、そして「The World’s Cleanest Airports」部門においても第1位を受賞した。同空港のターミナルの使いやすさやアクセスの良さ、そして細部にまでわたる清潔さが評価された模様。また、同空港は総合評価において昨年の5位から4位へと順位を上げ、国内空港ではTOPの位置にランクインした。
中部国際空港
中部国際空港は「The World’s Best Regional Airport」部門で2年連続の第1位となり、更に「Best Regional Airports-Asia」部門においては6年連続での第1位となった。同空港は総合評価においては昨年から順位を1つあげ、国内勢では2番手となる全体6位にランクインした。
今後もさらなるインバウンド市場の拡大が見込まれる中、訪日外国人観光客を迎える際の玄関口となる各空港の環境整備・運営体制向上には大きな期待が寄せられている。