大分県は県の魅力を伝えるインバウンド、および海外向けの動画を製作し公開した。
エンタメ色の強い動画コンテンツ
大分県は「おんせん県」を称する源泉数・湧出量が日本一の都道府県。2019年にはラグビーワールドカップの会場の一つともなっており、積極的な海外向けPRを展開している。今回、大分県の魅力を世界に発信する「onsenkenoita.com」(以下、当サイト)を開設し、大分県の人気の温泉スポットである「由布市湯布院」「別府」やその他のバラエティ豊かな温泉についての動画を掲載している。また、動画は温泉のみならず、歴史ある神社・仏閣、海や山の自然、さらには豊後牛や佐伯寿司といった食など、大分の人気な観光資源についても取り扱っている。動画は温泉とシンクロナイズドスイミングを掛け合わせた「シンフロ」製作陣とタッグを組んで制作した一方、表現もニュース風の構成となっており、エンターテイメント色を強く押し出した。
ターゲット国と各テーマ
今回の動画、サイトのターゲットは韓国、台湾、香港、中国、タイ、欧米の6カ国地域となっている。それぞれの国や地域に向けた固有のテーマを設定し、コンテンツを事細かにカスタマイズした。各国向けのテーマの要点は以下の通り。
韓国「健康的な体験」
台湾「温泉の深い魅力」
香港「温泉などの”本物”」
中国「温泉など、日本のすべて」
タイ「温泉など、美しいもの」
欧米「温泉など、伝統的な日本文化の体験」
大分県のインバウンド向けの取組
大分県を訪ねる訪日外国人の数は2014年対比70%増の68万人。今後は平成36年度までに120万人を誘致することを目標としている。その為、Wi-Fi環境の整備や観光施設等の情報発信の強化、さらには宿泊施設などにおける24時間の多言語対応など、受け入れ態勢の強化を実施している。プロモーションについても今回の動画制作を含め、多方向に積極的に進めている。