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アウトバウンド消費・支出が多い国は?
- 2015/2/12
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インバウンド消費が盛り上がり続ける日本。今や、消費増税を引き金とした国内消費の停滞感を下支えしているとも言われております。 しかし、日本が他国からの旅行者から受け取るインバウンド消費は、グローバルでみるとトップ10ランク外。 トップである米国の10分の1であるという驚きの数字を前回の記事(インバウンドで一番収入が多い国は?)では取り上げました。 それでは逆に、アウトバウンド、つまり自国民が海外を訪れた際の消費金額ではどうでしょうか? ランキング形式でお伝え致します。
2013年旅行支出ランキング
1 | 中国 | 1,286億ドル |
2 | 米国 | 862億ドル |
3 | ドイツ | 859億ドル |
4 | ロシア | 535億ドル |
5 | イギリス | 526億ドル |
6 | フランス | 424億ドル |
7 | カナダ | 352億ドル |
8 | オーストラリア | 284億ドル |
9 | イタリア | 270億ドル |
10 | ブラジル | 251億ドル |
※金額は為替次第で変動 ※出展:世界観光機関 ご想像の通りかもしれませんが、中国が頭一つぬきんでて1位です! 東京の銀座や大阪の心斎橋で、中国の方が高級品の紙袋を両手に持ち歩いている光景はよくみかけますよね。 消費だけがインバウンドの意義ではありませんが、少なくとも経済的な視点にたてば、これらランキング国の方々をいかに日本に誘致するかということも課題の一つとなります。 (※ここでは一人当たりの消費金額は割り出さず、国単位でのトータル金額を表示しております) 別の記事(2014年に最も日本を訪れた国民は?)で確認した日本への訪問者数ランキングと照らし合わせてみると、旅行支出額トップ10の内、3か国(中国、米国、オーストラリア)のみが日本への訪問者数ランキングトップ10に入っております (2013年と14年の違いはあります)。 各国の趣味嗜好によって求められる観光資源は違いますが、多様性がある日本の地方の魅力をうまく発信できれば、これらランキング国を誘致するチャンスはまだまだあると感じます。 尚、日本の2013年旅行支出は219億ドルでトップ10圏外となっておりました。 今回は2013年の旅行支出額のデータを追ってみました。 インバウンド誘致に取り組まれる際の重要なステップである「ターゲット国選定」時に頭の片隅に置いておかれるとよいかもしれませんね!