アジアクエスト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:桃井 純)は、AI 観光コンシェルジュサービスの実証実験を大分県別府市で行うと発表した。本プロジェクトは株式会社昭文社(本社:東京都千代田区麹町、代表取締役社長 黒田 茂夫)、ゆこゆこホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:池照 直樹)、立命館アジア太平洋大学(大分県別府市、国際経営学部教授:藤井 誠一) との連携のもと、別府市と一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォーム B-biz LINKから協力を得て実施される。
2017年における別府市の訪日外国人は前年の4割増しで、国外からの観光客は増加の傾向が見られる。しかし宿泊業に関わる労働者は十分ではなく、人手不足が問題とされている。また外国人観光客の受け入れには、多言語対応も課題である。そこで雇用を増やすだけでなく、IT やモノによる解決方法の確立も検討されることとなった。今回の実証実験では訪日外国人に快適な観光を提供するとともに、受入側のインバウンド対応負荷の軽減を目指して、多言語で観光案内をする「AI 観光コンシェルジュ」が適切に機能するかが検証される。
AI 観光コンシェルジュにはスマートスピーカーが利用されるので、人による観光案内の省力化が見込まれる。搭載されているAIが国籍や性別、年齢に合わせた最適な観光情報を提供するため、外国人観光客の満足度が上がることも期待できる。サービスをダウンロードする手間が不要な点も特徴だ。立命館アジア太平洋大学の学生からインバウンド対応のソリューションアイデアを募ることも予定しており、学生に貴重なビジネスの経験を提供することも狙いである。2018年の11月~12月に実証実験を行うことを目指して8月~10月に開発が進められ、事業化検討をするなかで可能であれば2019年3月以降に大分県内で展開、ラグビーW杯での実用化が目標とされている。