訪日客の利便性向上を狙いアリペイを導入 サンリオピューロランド
株式会社サンリオエンターテイメント(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:辻信太郎)は20日、運営するサンリオピューロランドに中国の電子決済サービス「アリペイ」を導入したことを発表した。
同社によると、近年のインバウンドのコト消費の増加に伴い中国・台湾を中心とした訪日外国人の利用客は年々増加し、2016年度は構成比10%にあたる約17万人のインバウンドの利用があったという。同社では海外戦略の強化としてインバウンド利用客の前年比120%を目標に掲げており、対応施策の一環として今回「アリペイ」の導入を発表した。今回導入された店舗側読み込み端末は持ち運び可能なハンディタイプ。端末の移動が可能なため、決済場所を選ばずスムーズに決済ができ、訪日中国人利用客の利便性向上を図ることができる。
同社はこれまでに、インバウンド向け消費税免税サービスの開始や、12か国語対応のテレビ電話通訳サービスの導入などの施策を行っており、インバウンド誘客に力を入れている。特に、今年度は中国、台湾だけでなく東南アジアやオセアニアエリアからの誘客に力を入れているという。また、タイからの来場者は2018年度までに2016年度比較150%の来場者数を目標に掲げており、FIT層に向けて積極的なネットプロモーションを行っている。
また、今回アリペイの導入の他に同ランドの海外向けサイトを「ノンバーバルKAWAIIコミュニケーション」をコンセプトにリニューアル。ノンバーバル(非言語)コミュニケーションとは、言葉以外の手段で行うコミュニケーションのことで、パレードの視聴覚体験やキャラクターとの触れ合いなど、ピューロランドならではのコミュニケーション手法を用いて海外にPRしていく。リニューアルに合わせて、モバイルからのアクセスを快適にするスマートフォン専用サイトの立ち上げと、サイトのタイ語対応も行われた。
今回のリニューアルで同ランドの海外向けサイトは、英語・繫体中国語・簡体中国語・韓国語・タイ語の5言語に対応した。
同社では、今後も利用者に向け様々な取り組みを行っていく。