東北インバウンド市場の拡大に向けて <プロモーション編>

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海外テレビ・ドラマ活用プロモーションの成功事例

次に、ブロードキャストメディアプロモーションの事例を紹介します。いわゆるドラマや映画によるプレイスメントマーケティングになります。2010年にイビョンホンが主演していた韓国の人気ドラマIRISのロケ地は秋田県でした。韓流ドラマに熱中する日本人観光客、韓国人観光客にて秋田県のロケ地は沢山の観光客で溢れかえりました。今でもロケ地めぐりをする観光客もいるとのことです。2010年当時は、震災前であったため、国際便(秋田―ソウル線、週3便)が飛んでおり、2001年の就航以来利用者は急増しました。2010年1月の利用者は約6,000人、その内韓国人は約4,800人として、例年よりも3,500人も多く秋田県に入県しました。それに伴い大韓航空は便数を増やすなどの措置をとり、秋田に韓国人観光客フィーバーを巻き起こした実績を持ちます。その後東日本大震災の煽りを受け現在では運休状態が続いています。一過性とはいえ、その効果は絶大であり、現在でもロケ地巡りツアーは継続販売されています。

こういった過去の成功事例をベースとして、今年度政府系予算にてタイのドラマを撮影することが決定しています。タイと日本は来年国交130周年を向かえ、同じ自然被災地ということで共通項が多く、多くのユーザーに共感を与えることが可能ということでそういった活動が動き始めています。撮影チームはタイ最大手テレビ局のチャンネル3と日本のプロデュースチームで取り組んでおり、2014年の佐賀県タイ観光客が4.5倍になるというフィーバーを巻き起こした実績あるチームということで、この取り組みには大きく期待したいと思います。

WEBメディアプロモーションにかける期待

WEBプロモーションの領域に関しては、正直まだ東北での成功事例があるとは言えない状況です。訪日メディアとしては国内トップクラスのWEBメディアのJapan GuideやMatcha等、大手訪日WEBメディアにおいても、東北を紹介しきっている十分なコンテンツは少ないです。外国人観光客はガイドブックよりもWEBでの情報をベースとして旅行計画や滞在中の情報収集をする事が多いとされています。

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観光庁「訪日外国人の消費動向」

個人のブログやインターネット経由での情報収集に関しては、東北地方におけるプロモーションにおいて最も力を入れなければならない領域と感じています。世界最大の検索エンジンGoogleにて言語設定をEnglishに切り替えて「TOHOKU Travel」でサーチしてみると、以下WEBメディアがあがってきました(9/22現在)。

1. Tohoku Travel Guide (Japan Guide / 日本)
2. Travel to TOHOKU, Japan (東北観光推進機構 / 日本)
3. The Top 10 things to Do in Tohoku (Trip Advisor / USA)
4. Tohoku Travel Magazine / Tohoku365 (Tohoku365Project実行委員会 / 日本)
5. Tohoku Travel Beautiful scenes from Japan’s most (CNN.com / USA)
6. Tohoku travel guide (Wilitravel / USA)
7. Tohoku Travel Guide (Fodor’s Travel / USA)
8. Northern Tohoku 3 day model Trip (JNTO / 日本)
9. Tohoku Japan Travel Guide (Japan Hoppers/ 日本)
10. Best of Tohoku (Travel Panda / 国籍不明)

どのWEBサイトも、基本的には象徴的な観光コンテンツの紹介がメインとなっており、事細かな情報や口コミ情報などにリンクしていないものばかりでした。先日東北大学の短期留学生が「仙台のインバウンド観光振興への提言」を発表会へ出席してきましたが、6グループ(5名:多国籍)の発表中全てのグループがWEBでの情報の少なさに困ったというフィードバックをしていました。これから東北に特化した情報発信は民間・行政どちらも努力しなければならない最重要課題といえます。4位のTohoku365に関しては、当方が半年前より携わっているプロジェクトとして、ここまで数値を伸ばせたことに手ごたえは感じていますが、外国人観光客向けの十二分な情報提供が行えているレベルには程遠い状況です。もっとコンテンツを増やしてクオリティをあげていきたいと思います。

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