東北インバウンド市場の拡大に向けて <プロモーション編>

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イントロダクション

「東北インバウンド市場の拡大に向けて」シリーズ、今回は「プロモーション」というテーマで考えてみます。単純にプロモーションと言っても広い意味がありますので、本文では、「東北の観光資源を海外へ情報発信する手法」を軸として展開したいと思います。東北観光復興元年の中、当方が注目しているプロモーション手法について事例を交えていくつか紹介していきます。

動画メディアプロモーションの成功事例

インバウンド市場において、ノンバーバル(非言語)で魅力発信することが可能な「映像」はとても効果的といわれていますが、ここ東北においても、インバウンド×映像発信での成功事例がいくつかありますので紹介します。
一つ目は、有限会社宮城蔵王キツネ村が運営する「宮城蔵王キツネ村」の事例になります。本施設には、約100頭以上のキツネが放し飼いされており、アジアを中心とした客層に大変人気です。2014年頃からインバウンド客が急に目立ち始め、現在では月間600-700名ほどの訪日観光客が訪れるというこの施設。この火付け役となったのが一つのYoutubeビデオといわれています。

■火付け役となった映像① :fox-info.net (Swarms of foxes with extremely fluffy !!)
編集なしの短い映像なのですがこれが最初のBuzzを作ったきっかけと見られます(視聴回数約100万回)。

■火付け役となった映像②:Rachel & Jun (Fox Village in Zao Japan!)
Youtuberが特集を組んで人気を集めた映像(視聴回数約200万回)

 

これらビデオ以外にも、Youtube /Facebook /Twitter/Blog/他SNSで沢山の外国人による投稿を確認することができます。火付け役の映像(編集なしの単純動画)はまさにノンバーバルバイラルマーケティング成功の象徴です。

YOUTUBER事例

2つ目の事例としてイギリス人YouTuber紹介します。2012年より外国語青年招致事業(通称JETプログラム)で山形県にて教職につき、東北の魅力を母国や海外へ発信したいという一心から仙台に移住。現在はFilm MakerいわゆるYouTuberとして生計を立てるクリス・ブロードさんの活動に注目しています。2012年よりAbroadin Japanという個人WEBページにて日本の生活、東北の生活をユーモラスに紹介し始め、2015年よりYouTuberとして本格的に映像制作を開始し、現在では最も多い動画再生回数は200万回を越えるものもあり、YouTuberとしてしっかりと生計を立てることができています。最近では東北観光復興元年ということもあり、仙台の地元企業とタイアップをし、東北ブランドを世界へ発信する映像制作を手がけています。以下いくつか作品を紹介します。

■Abroadin Japan (イギリス人が感動した旅館、温泉、米沢牛の素晴らしさ)
米沢牛の米沢温泉を紹介する動画(視聴回数約45万回)

■Abroadin Japan (イギリス人が感動した東北で最も美しい桜スポット)
宮城県南にある桜100選にも選ばれている桜の名所を紹介する動画(視聴回数約20万回)

 

実に秀逸なのが、東北の外国人受けし得る観光コンテンツである、「温泉」「食」「雪」「桜」にフォーカスし、コンテンツ制作をしていることです。どんなに素敵な映像を撮っても、作っても、それが実際のエンドユーザーに届かないと意味が無いと思います。ある意味すでに10万リーチが保障されているチャネル付で映像制作を依頼してみるのも打ち手の一つですね。

次ページ >> 【海外テレビやドラマの活用】

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